概要
弊社は、LLMを活用したエクスプロイト開発の実践型トレーニング「Ikotas Exploit Development Training」の提供を開始します。Linux/Windowsのユーザランドおよびカーネル、ブラウザ、仮想化基盤、モバイルOSなど、攻撃者視点で扱う主要な対象を横断し、脆弱性の分析から現実的に成立するエクスプロイトの構築までをハンズオン中心で扱います。トレーニングはオーダーメイドで作成いたしますので、社内外の受講者に向けた技術育成にご活用いただけます。

弊社だから提供できるトレーニング
エクスプロイト開発には、公開Writeupの手順をなぞる段階と、最新の緩和策のもとで安定して動くエクスプロイトを成立させる段階との間に、大きな壁があります。KASLR・CET・SMAP/SMEP・CFI・PACといった多層防御の下で、限られたプリミティブから任意コード実行や権限昇格に到達するには、公開情報から得ることが難しい対象固有の知見が欠かせません。
弊社では、Linuxカーネルにおける権限昇格(0-day/n-day)をはじめ、脆弱性の発見からエクスプロイトの構築、責任ある開示までを一貫して社内で回してきました。本トレーニングは、その現場で積み上げた知見と、リバースエンジニアリング・プリミティブ構築・安定性の検証といった各工程の実務ノウハウを体系化したものです。
プログラム構成
以下のテーマから、受講者の関心や業務領域に応じて選択・組み合わせて受講いただけます。扱う脆弱性クラス・演習環境・進度は、受講者の現行スキルに合わせてオーダーメイドで組み立てます。各テーマは、修了後に受講者が自身の環境で類似の脆弱性を対象にエクスプロイトを独力で組み立てられる水準への到達を目標とし、基礎から現代的な緩和策の突破までを段階的に扱います。オーダーメイドトレーニングは権利譲渡も対応しており、1度限りのトレーニングでなく、社内外のトレーニングとして何度も再利用していただくことも可能です。各テーマの演習内容の例は以下の通りです。
Linux Userland Exploit
- ROP (return-oriented programming) やシェルコードの基礎・応用
- glibcのヒープアロケータを利用した攻撃
- ASLR/PIE・NX・CETなどの緩和策の回避
Linux Kernel Exploit
- Linuxカーネルの脆弱性を利用した権限昇格の基礎・応用
- SLUBやsheaf等のメモリアロケータの仕組みを利用した攻撃(cross-cache attackなど)
- eBPFやio_uringといったLinuxカーネル固有の機能の脆弱性に対する攻撃
- KASLR・SMAP/SMEPなどの緩和策の回避
Windows Userland Exploit
- ROP (return-oriented programming) やシェルコードの基礎・応用
- SEHやSegmentHeap等のWindows固有の仕組みを利用した攻撃
- ASLR・DEP・CFGなどの緩和策の回避
Windows Kernel Exploit
- Windows 11における権限昇格の基礎・応用
- Poolにおけるヒープ脆弱性に対する攻撃
- KASLR・SMEP・CFG・HVCI・VBSなどの緩和策の回避
Browser Exploit
- JITエンジンや副作用などJSエンジン特有の脆弱性に対する攻撃の基礎・応用
- V8 Sandbox (Ubercage) の脆弱性に対する攻撃
- Mojo IPCを経由したブラウザプロセスの侵害やフルチェーンの構築
VM Escape
- QEMU/KVMの脆弱性を利用したホスト側への侵害の基礎・応用
- デバイスエミュレーション(virtio, NVMe)等の仕組みとそれに対する攻撃
- VMwareやVirtualBoxなどの代表的な実装に対するn-day開発
Android/iOS Exploit
- Androidカーネル(Linux)の脆弱性を利用したroot化の基礎・応用
- GPUドライバの脆弱性に対する攻撃
- SELinux・PAC・PPL/SPTMなどの緩和策の回避
Fuzzing
- 主要なファザー(AFL++, libFuzzer等)を活用したバグ発見の基礎・応用
- 文法・構造ベースのファザーやカーネルファザー(syzkaller等)の利用
- 効率的なハーネスの記述やカバレッジ停滞原因の特定、クラッシュのトリアージなど
私たちの位置付け
エクスプロイト開発は、公開情報を追うだけでは実務水準に届きにくい領域です。LLMを活用した脆弱性発見も、対象ドメインに沿った設計(エージェント構成・探索戦略・成立性の検証手法)が伴わなければ、現実の脆弱性には到達できません。弊社は、実際に0-day発見からエクスプロイトの構築、責任ある開示までを一貫して回してきた立場から、公開情報だけでは得られない知見とLLM活用の設計ノウハウの双方を体系化しています。本トレーニングは、脆弱性研究者・レッドチーム・プロダクトセキュリティエンジニアなど、攻撃者視点から自組織や自プロダクトの防御水準を高めたい方を主な対象としています。
お申し込み・お問い合わせ
カリキュラムは受講者ごとにオーダーメイドで組み立てます。法人・チーム単位でのご導入や、既定テーマの枠を越えたご要件についても承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。